【2019】コンビニの数と変わらない整骨院業界 今後の集客はどうする?

過当競争を生き抜く整骨院業界の集客

以前にも取り上げましたが過当競争目まぐるしい整骨院業界の動向に焦点をあて、どう集客していけば今後の整骨院業界を生き抜いていけるかを記事とします。

街を歩いているとコンビニほど見かけるようになった整骨院や〇〇治療院、〇〇マッサージ。

「ここにもある」

「あそこにもある」

「道を挟んで、向かいにもある」

「ここにもあるぞ」

なんてことは全国的現象でしょう。

過去記事は以下参照ください。

マッサージ業・接骨院などの倒産状況

街中でよく目にする「指圧、マッサージ」や「接骨院、整体」の看板。

業界の生き残り競争は熾烈で2018年の「マッサージ業、接骨院等」の倒産は93件に達し、過去10年で最多。

倒産した「マッサージ業、接骨院など」の半数は個人事業で、従業員5人未満が全体の9割を占め、小・零細規模が多いのが特徴。

そして業者間の過当競争から不正広告の横行、不正請求の増加も目立つようになる。

原因別では、「販売不振」(業績不振)が73件(前年比37.7%増、前年53件)

と最も多く全体に占める構成比は78.4%で、同業者間での競争の厳しさが浮き彫りに。

形態別では、事業消滅型の破産が78件(前年比25.8%増、前年62件)

と全体の8割(構成比83.8%)を占める。

次いで、主に個人再生手続きによる民事再生法が15件(前年比200.0%増、前年5件)と3倍増と急増。

厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、

マッサージ業他の施術所(あん摩、マッサージ、指圧、はり、きゅうを行う施術所と柔道整復の施術所などを含む)は、2006年に10万8,139か所だったが、2016年は13万6,460か所に増加。この10年間で2万8,321か所(26.1%増)増加した。

就業状況は、就業あん摩マッサージ指圧師が2006年の10万1,038人から、2016年は11万6,280人(15.0%増)に増加。

就業はり師が42.5%増(8万1,361→11万6,007人)

就業きゅう師が42.6%増(7万9,932→11万4,048人)

就業柔道整復師が76.0%増(3万8,693→6万8,120人)

不正広告・不正請求

たびたびニュースに出る不正広告と不正請求。
まず不正広告であるが、柔道整復師、鍼灸師などの国家資格を必要とする業種では法律で定められている規定があるが、最近はやりの30分マッサージやどこかの〇〇協会などの民間資格には規制がなく、これら業種が「肩こり治ります」「腰痛治ります」などと広告を打てば「国家資格」のある整骨院などが広告で治ります的な宣伝がしたくなるのはわかる。

この部分は、規制・取り締まりなどを行う必要性があるのではと筆者は考える。

医師の診療報酬に当たる「療養費」で、接骨院など骨折や捻挫などの施術にあたる柔道整復師による不正請求が後を絶たない。

一例として、白紙の療養費支給申請書に先にサインをさせ、架空・付増請求するケースのほか、無資格者による施術請求も行われているケースもあるという。

ここは厳しい処分や定期的な指導を行う必要性を強く思う。

いろいろある経営スタイル

生き抜きをかけていろいろな経営スタイルがあり、開業、もしくは就業しているひとは以下のスタイルに当てはまるのではないかと思います。

・保険のみを取り扱う

・自費を少し付加している

・自費をメインで取り扱う

・訪問マッサージやトレーニング、美容など他事業も付加している

・午前、午後で営業時間を分けている

・朝から夜まで営業で、シフト制を導入している

・雇用ではなく、すべて業務委託で行っている

・HPや広告などオンライン対策に力を入れている

・チラシなどオフライン対策に力を入れている

・口コミ(ご紹介)だけに頼っている

・院長1人で経営をしている

・1店舗~3店舗を経営している院

ネットをどのように活用するか

ホームページがあればいいと言われて時代は遠い過去の話し。

またありきたりな屋号、住所、営業時間などの情報は今や情報とは言えません。

ドキッとしたひとはリニューアルを考えましょう。

ネット活用としては、スマホ時代に合わせスマホで見やすいのが最優先。

集客ポイントとしては、リーフレットには必ずQRコードを入れることは必須です。

QRコードから即ネットへという誘導ができます。

折り込みチラシを配布するならそこにもQRコードによる誘導も忘れずに。

運営に関しては、それぞれの思惑があるでしょうから言及しませんが特色を前面に出さないと差別化できません。

差別化することで集客が得られるからです。

聞くところによると施術のマッサージ時間の差で客は流れるそうです。

「ここはマッサージが短い」

「ここは長くマッサージしてくれる」

この時間にこだわるのは老人や年配者だそうです。

裏をかえせばこれも集客戦略の要素の1つといえます。

マッサージ時間が長くても効果、よくなる、治ったなどの結果がついてこないと逃げられること間違いなしですよ。